2010年1月28日

「手仕事の日本」 柳宗悦著 岩波書店

この本は昭和15年前後の日本の手仕事の現状について、昭和17年頃執筆されていたそうです。途中戦争の為出版が遅れ、昭和23年に初版が出版されました。巻末に地図があり、青森から沖縄までの各地名と工芸品が載っているのですが、現存しているのはどれほどなのかと思いながら読んだのを思い出します。

以下、第3章品物の性質「実用と美」より引用。

日々の生活こそは凡てのものの中心なのであります。またそこに文化の根元が潜みます。人間の真価は、その日常の暮しの中に、最も正直に示されるのでありましょう。もしも吾々の生活が醜いもので囲まれているなら、その暮しは程度の低いものに落ちてしまうでありましょう。いつか心はすさみ、荒々しい潤いのないものに陥ってしまうでありましょう。一国の文化はその国民の日々の生活に最もよく反映されます。生活を深いものにするために、どうしてもそれは美しさと結ばれねばなりません。

タグ:,

カテゴリー:本(工芸・うつわ) |  コメント (0) |  投稿者:兵藤 由香

コメントをお寄せください。

コメントの投稿

トラックバック

トラックバック URI» http://www.kurashinodogu.jp/kawaraban/archives/188/trackback