2015年8月31日
石川昌浩さんのうつわが届きました
在庫がなくなっておりました花器、コップ、面取鉢が届いております。
あの暑さはどこへやら、秋の気配がしてまいりました。
ガラスのうつわは夏のみのものではないと思っております。
一年中のデザートやサラダにどうぞ。もちろん一年中のビールやお酒にも!
在庫がなくなっておりました花器、コップ、面取鉢が届いております。
あの暑さはどこへやら、秋の気配がしてまいりました。
ガラスのうつわは夏のみのものではないと思っております。
一年中のデザートやサラダにどうぞ。もちろん一年中のビールやお酒にも!
今月展示しているものを紹介します。
潔いシンプルさ。ガラスは透明が好きです。
すっきりとしているのに、とんがっていないところが魅力の一つでもあります。
ガラス作家であり、ガラス研究に関する著書も多く執筆されている由水常雄氏のお話を聴く機会がありました。興味深いので、メモ書きですが、シェアできればと思います。
当初のご研究は東西文化の交流史だったそうですが、ガラスの不思議さ(調べれば調べるほどわからない事が発見される)に惹かれ、現在に至っておられるようです。
正倉院におさめられたガラスの研究がスタートとの事。ガラスは人工のものであるので、つくられた時代でいろいろなことがわかるそうです。氏は、それがどのようにつくられたのか知る必要があるとのことから、実際に正倉院ガラスを復元されています。
以下の画像は由水常雄氏のホームページより転載しました。
5000年ほど前にガラス作りがはじまった。吹きガラスがはじまったのは紀元前1世紀ごろ。初期は透明のものはなかった。紀元前4から5世紀に、透明になったものができる。鉄分(酸化鉄)が青や緑をつくりだすので、マンガンの赤紫で青緑を打ち消す。明らかに原料の性質をわかっていたと思われる。
紀元前4世紀から後1世紀に色ガラスの技術がエジプトで発達。中国の前漢書に、エジプトでは全ての色のガラスがあると記されている。
大英博物館にある、粘土板文字には、ガラスのつくり方が書かれていて、メソポタミアでは元素記号で調合法が書かれていた。
メソポタミアの絵付きコップは、現在の技術をもってしてもつくれるものではない。絵が崩れておらず、表裏同じ模様というのは、今でもつくり方がわからない。熱膨張率がそれぞれ違うのにひずみができておらず、古代の時点で違う融点、熱膨張率の違うものどうしを組み合わせる技術があったということである。
<最新のガラスの話>
1mmの中に20もの層があるガラスに半導体のチップを入れることが研究されている。
抗菌ガラス。光を90度曲げるというガラスで、10年くらい前から窓に利用されている。
バイオグラス。人骨成分を混ぜて5000度で焼くと、骨成分が表面にでてくるので、ここに筋肉が付着するのではないかと考えられていて、研究されている。
NASAがロケットのボディにつかおうとしているガラスは、1立方メートル3kgという超軽量ガラス。
うつわ:石川昌浩 面取鉢(小)
まだ梅雨も明けない関東地方ですが、既に暑いのです。
W杯サッカーの熱さも加わり、暑い、暑い。
今月に入り、おやつにアイスクリームの登場率が上がりました。
やはりガラスは涼しげです。
うつわと花器:全て石川昌浩